今回はGBサガシリーズで死を描写しているキャラクター達を見ていきます。
ゲーム中で実際に死んでしまう、実は死んだと思っていたら生き返ったなど様々な死に直面してきますが今回はシリーズで死に関与してきたキャラたちを見ていきます。
殺伐とした世界観から生み出される死という描写が当時どのようなものだったのかを集めてみましたのでぜひ最後までご覧ください。
剣の王
まずはシリーズ初の死の描写は剣の王です。
剣の王は主人公たちと戦うことになる大陸世界のボスで勝利するとキングの剣を手に入れることができます。
そして戦闘後は死体もあり、調べると他人事みたいの死んでるぜと抜かしやがります。
シリーズ初の死はプレイヤーたちが剣を強奪して殺した剣の王となりますが、似たような事がロマンシングサガでも起こるイベントのためここがルーツとなっているのかもしれません。
盾の王
次も大陸世界の王の一人である盾の王です。
盾の王は側近である大臣に暗殺されて、偶然訪れた主人公たちに濡れ衣を着せようと画策しました。
そのためにモンスターまでけしかけてきて、その間に大臣自身は裏口から逃げようとしますが追いかけてきた主人公たちに てめえのようなやつが一番むかつくんだよ と言われて殺されます。
ジャンヌ
次は空中世界のレジスタンスリーダーであるジャンヌです。
ジャンヌは妹のミレイユが白虎の殺されそうになった所、身を挺して守り死んでしまいました。
それがこの世界のクリスタルを手に入れる方法となっているのはなんとも悲しいことですが、これが力を持つものにすり寄って裏切りを続けていたミレイユの目を覚ます出来事となりました。
なお作中では過去の話ですがジャンヌの父親であるシャルルも既に死んでおりその意志を継ぎジャンヌがレジスタンスのリーダーとなっていました。
総長
次は都市世界の総長です。
総長は朱雀のバリアを中和するために必要な材料であるプルトニウムを盗みに行ったところバリアのせいで侵入できずに困っている所駆けつけて特攻をして命と引換えにバリア装置を破壊してくれます。
その際に自らの形見であるゾクのハチマキを主人公たちに託して死んでいき、総長の座は妹のさやかが次ぐことになりました。
なお朱雀を倒すと総長のお墓の前で総長になったサヤカが二代目総長としての決意を語りかけて、この世界のクリスタルが手に入ります。
シェルター
次は塔の19階のシェルターです。
シェルターに入ると3人の子供の遺体が並んでいて、これだけでも相当悲惨なものですが、奥にはその子どもたちだけは救ってくれという父親の手記が遺体と共に横たわっています。
魔界塔士サガの中でも強烈な死の描写となり、父親の思いが書かれた手記を読んでいる時に流れる音楽がより一層悲しさを呼びます。
なおこの手記を読み終わると何もテキストは出ませんが核爆弾が手に入ります。
老人
次は塔の21階の老人です。
老人は神に塔から現れるものにエクスカリバーを渡すように言われて50年待ち続けて、主人公たちが訪れるとその使命を終えそのまま力尽き死んでしまいます。
これまでと違って安堵から力尽きてしまうという新しい死の描写ですが、老人自身は使命を果たしやり切って満足だったのかもしれません。
その他
その他では直接ゲーム中には出てきませんが記録として5名がどれくらいまで塔を登れたかが書かれている書類が記録保管庫にあります。
彼らは塔を登っている最中に力尽きたと思われるので、おそらく死んでいるのでしょう。
なお19階まで登ったハーンはシェルターにいた父親なのでは?とも言われていますが、そうなるとここを子供連れで登ったということになります。
またゲーム全般でモンスターを倒すと〇〇は死んだと直接的な表現をされていて、神もチェーンソーで倒すとバラバラになったとなりますが、普通に倒すと死んだとハッキリと書かれます。
そして仲間のHPが0になっても他のシリーズでは気絶などと描写されているところ、死亡とはっきりと書かれていて、戦闘終了後治らないのも死亡の描写としてはしっくりきます。
父親
ではここからはサガ2です。
サガ2では全作より死の描写は少なくなっていますがそれでも何人かいて、その筆頭が父親です。
というのも父親は最終的には生き残りはしますが作中で アッ死んだ と思われるような場面が2回もあり1回目はリンを助けるために自爆する所 2回目はアポロン戦で相手の自爆から主人公たちをかばって瀕死になるところです。
1回目の自爆は完全に誘拐犯を巻き込んでいたのですが残念ながら火薬が足りなかったのか忍者は生きていました。
その後ゲームの終盤になるとしれっと父親が戻ってきまた一緒に戦ってくれます。
2回目はアポロンから自爆を一身に受けて、そのままでは死んでしまうため、何が起こるか分からないが賭けで秘宝の力を使った所、女神が現れてサクッと治療してくれました。
なんとか一命をとりとめましたが一歩間違っていれば死んでいました。
アシュラ
アシュラは神々の遺跡でガーディアンの一員を殺したり、最初の世界に基地を建設したり、カイの中に魔物を送り込んだりと秘宝のためにはやりたいほうだいしていました。
そんなアシュラを倒すと醜く そんなばかな いやだ 死にたくない と嘆きながら死んでいきます。
アシュラは元々ただのゴブリンだったがさらなる力を求め調子に乗り過ぎてしまったのでしょう。
オーディン
オーディンは勇敢な戦士たちと戦って雄々しく息を引き取るのが自身の望みで、ヴァルハラ宮殿にて主人公たちを待っています。
しかしその姿をみた主人公たちに対して まるで孫たちの囲まれているようだ と嬉しそうにしています。
多くの戦士たちに救いの手を差し伸べてきたオーディンが逆に主人公たちに望みを叶えてもらい安らかに天に召されていきました。
なお全滅してもここからはコンテニューができないため、オーディンの死で起こる変化をプレイヤー側も見せつけられることになります。
アポロン
アポロンは秘宝を全て集める野心を秘めていて主人公に秘宝を集めさせて最後に全部かっさらう算段を持っていました。
そのために今まで出会ってきた人たちを人質にして秘宝を奪い取ることに成功しましたが、隠された最後の秘宝の存在を知らずに不完全な秘宝の力を使ってしまいます。
これにより一時的に超人的な力を得ますが不完全だった反動で次第に体が崩れていき最後には全てを道連れにするために爆発して死んでいきました。
ディオール
次からはサガ3です。
サガ3で死といえばディオールでサガ2の父親のように作中2回も死にかけて、最終的に生き残るしぶとさを持っています。
1回目はミロクに1人で立ち向かいボコボコにされ瀕死の重傷を負いますが、バイオ技術のお陰で一瞬で回復しさっさと異次元に行こうとう催促してくるくらいです。
2回目はボルボックの遺跡でバリア装置を破壊するために自爆し木っ端微塵になりますがこれもバイオ技術のお陰で細胞の一欠片から奇跡的に復活を遂げます。
大婆様
次は過去 現在 未来と全ての時代に登場しゲーム中でも重要な人物でもある大婆様です。
未来の世界で寿命を迎えつつあるのでイレムの町の宿屋に行ってみるとメタモルの魔法を託して眼の前で息絶えてしまいます。
今までは戦いの中で死んでいったキャラが多かったですが、大婆様は寿命でひっそりと死んでいくサガでは珍しい死に方と言っていいでしょう。
なお長老のギルも現在から未来の間で寿命を迎えて無くなっていますが直接見るわけではなくメルローズからそのことを教えてもらいます。
ジュピター
次はジュピターで彼は直接的な死の描写はなく、ボラージュやフェンリルから死んだと聞かされるだけです。
しかしステスロス2号機がジュピターの頭脳を使っているため自動でゴート山を爆撃したり、最終戦に駆けつけたりと手助けをしてくれます。
自動で動き、爆撃したり、ラグナ戦に参戦するステスロスに搭乗していたネメシスやクエーサー博士 そして乗組員はかなり驚いたことでしょう。
おしまい
というわけで今回はGBサガシリーズの死を描写するキャラクターたちでした。
魔界塔士サガは世界観から死という現実が飛び交うような描写が多くありましたが、以降の作品では意外と戦いの末に死んでいった 悲惨な死に方をした というキャラは少なくなっていきました。
現在ではここまで大っぴらに死を表現することが少なくなっていますので今回の動画が当時の倫理観などを考えさせられるに一役買ってくれたら嬉しいです。
ではありがとうございました。
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